コアケアブログ
なぜフローに動くのか
私はPHI Pilates でマットワークを学んだのですが、そのテキストの中の「コントロロジーの原則」の項目の一つ
“フロー”
について、こう書かれています
「 フロー(flow)
-“コントロロジーとは、体が猫のようにしなやかな動きとなるように、筋肉と靭帯を柔軟にし、引き伸ばす事である”とジョセフ氏は述べています。また、エクササイズの動きは優雅で流れるように、そして常に一定のスピードで行うようにします。 」
*「コントロロジー」とは、ピラティス氏の造語で、ピラティスのこと(エクササイズのこと)です。
つまり、私達が現在行なっている「ピラティス」のことを、ピラティス氏は「コントロロジー」と呼んでいました。
私は最近のレッスンで(リズムやテンポとも表現していますが)この”フロー”について説明したり、チェックすることが多いです。
例えば最初に行うウォーミングアップの段階から
「呼吸と動きを一致させて」
などど言っているのも
“フロー”に導くためです。
“フロー”でない方は、動きと呼吸がちぐはぐになってしまって息が余ってしまったり、必要以上に息を吐きすぎてしまう傾向があります。
必要以上に息を吐くことは、必要以上に腹筋群をしめすぎてしまい、不必要な緊張を身体に与えてしまいます。
呼吸と動きは結びついていたいのです!!
それに
“フロー”はピラティスの原則だから、という理由だけでなく
“フロー”を意識しながらエクササイズをすると、その人の弱い所や調整が必要なところが浮き彫りになりやすく、そうした点でも私は”フロー”の重要性を感じています。
例えば、ロールダウンの場合、、、
背骨を下から順番に屈曲させながらマットに下ろしていく動きですが、
自分の苦手なポイントや弱いところ(ロールダウンで言えば、腹筋群が弱い所や、背骨の柔軟性が乏しい箇所)は”フロー”を意識していても、”フロー”が崩れます。
その人の苦手とするところを見つけることは、今後のレッスンの指針となりますし、その人の姿勢改善のヒントにもなります。
また、ご自身にとっても、より自身の身体への理解力が高まりますね。
ですから、フローにこだわっています。
この記事を書くにあたり、渡辺満里奈さんの「ピラティス道」を読み直したのですが
出版されたのはもう10年前になるんですね。この本がきっかけでCoreCareに来てくださった方もいました(^^)私もいまだに読み直すことがあり、参考にしています!読みたい方は貸しますので声かけてください(^^)
“フロー”についてこう書かれていました。
一部抜粋して紹介します。
「 そうして、最後に行きつくポイントが、〈フロー(流れるような動き)〉 」
「 〈フロー〉は、他の5つを結びつける重要かつ究極的な要素。〈呼吸〉や〈センタリング〉を〈コントロール〉しながら、〈集中力〉によって〈正確性〉を追求していく先に、〈フロー〉が存在する 」
凄いですね(゜o゜)。。
そういえば先日、あるクライアントさんが
「ピラティスって本当にただ動くわけじゃないよね」
とおっしゃっていたのですが、この“フロー”という要素一つとってもその通りですし、ピラティスって凄く繊細なメソッドだなと最近は感じています。
“フロー”はピラティスには欠かせない大切な要素の一つです。
是非これからのレッスンで“フロー”に動くことを意識してみてくださいね。